奈良の照明メーカーNEW LIGHT POTTERYによる期間限定のショールーム。空調換気用のダクト管を使った東京・LICHT Galleryでの展示後に山形へ巡回しました。ホワイトで無機質な空間の東京・LICHT Galleryとは異なり、山形では経年劣化の激しい廃墟的な倉庫が会場でした。

注目したのは残置された蛍光灯などの天井電源でした。そこへダクト管を配することで、電線を隠せるし、なにより作為を持たない展示ができるのではないかと考えました。適度な間隔にダクト管が林立するし、森の木の実のように必然を持って灯っていくのではないかと。

灯る森をくぐる。窓の外に蔵王の山々が見える。廃墟に生命が吹き込まれたようであり、山形の自然観につながる空間体験ができるのではないかと考えました。

ダクト管や継ぎ手の組み方次第で、どんな空間でも無限にカタチを変え、また灯すことができる、NEW LIGHT POTTERYのための展示装置です。

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