MIND TRAIL 奥大和 という芸術祭に参加しました。舞台は奈良県・曽爾村。農業や林業の方が多い雄大な自然をもつ地域です。初夏、草刈り機のモーター音が鳴り響いていました。美しいと思ったのは、綺麗に刈り揃えられた野原はもちろん、この景色を守る村の人々の営みと気概でした。

そうして曽爾村で夏に生い茂る草たち、村民が刈る営みを経て、刈った草を皆で運び、秋には草が造形となり人々を包み込みました。芸術祭が終われば、草はやがて土となり、曽爾村の地に還るのです。私はこれを大地の生命をお借りした、刹那の構造、草の建築と呼びました。

草の建築は構造が草→だから草造→クサゾー。いつしかクサゾーが愛称になりました。クサゾーの中に寝そべったり、フカフカの草ソファで寛いだり、隠れんぼしたり… クサゾーのいきもの（バケモノ）感を楽しんで欲しいと思います。

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