不登校児童生徒等の支援を行う公設フリースクールの空間デザインです。奈良市の幼稚園であった校舎に、同じ市内各地の廃校から家具を運び込み空間を作っています。昔の学校家具ではあるが、改変や再構成で新しい価値を施していて、既存の学校の在り方とは違う風景を目指しました。学校のアップサイクルがテーマです。

ザ・学校な旧来の家具を変態させて、新しい楽しみや機能を生む。そういったアップサイクルに触れ、子どもたちが自分も色々な表現をしたいと思ってほしい。子どもたちにとっての「学校という概念」すらもアップサイクルとか創造的再利用につながるのではないかという試みです。

今ここで大人の想像を超える遊びや学びを開発する子がいたり、UBUSUNAのもと教室の旗印や道しるべを作る子がいたり、地域の幼児が集う会が開かれ多世代の子どもが交流していたりと、新しい学校の在り方や居場所を子どもたち自身が育んでいます。

・・・公設フリースクール「HOPあやめ池」とは、既存の学校に馴染めなかったり、多様な学びを希望する児童生徒に向け、奈良市が作る、多様な学びの選択肢の一つ。誰一人取りこぼさない教育の在り方、多様な学びの場づくりを目指す、あたらしい学校です。

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